ナラノイエ
2006 奈良市 一戸建て住宅 鉄骨3階建
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奈良市街地の家族5人(夫婦+子3人)の住宅の建て替えです.
周りを住宅に囲まれた面積的にも限られた敷地に出窓やスカイライトを用い、可能な限りの光と風を取り込みました.
ここでは各室ごとに空間を考えるのではなく全体で一つの空間を考え、その中でそれぞれの空間が分離することを考えました。空間の連続が大きな空間の開放感につながり、住む人がそれを感じ取れるように考えました.
外部は敷地の形状や環境、駐車場の必要性、斜線制限で決まったシンプルな形となっています。その外壁の内側をそのまま内部の形状として、その平坦さに贖うようにスキップフロアでそれぞれの部屋の必要条件を満たしつつ重ねていきました.
屋根、外壁には濃いグレーのガルバリウム鋼板、内装には構造用合板と白い鉄骨と組み合わせ,コストを抑えつつ、寡黙な力強さを表現でするように考えました.
この住宅は内部と外部の空間の関係、部屋ごとの差、親子という人間の関係性を均質なものとしたフラットな住宅であるのです.
(写真 鈴木健一)
敷地面積 71.38m2 延床面積 90.89m2
□設計 近藤英夫建築研究所 □構造設計 一級建築士事務所ステラジアン □施工 福岡工務店